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冷え性の症例

冷え性の症例をご紹介いたします。


1例:30歳の女性

30歳の女性、小柄で顔が凄くあかくなるとのことで、2か月前ごろより、ふらふらして、眩暈、立ちくらみを強く感じるようになってこられました。そのほかに、肩こり、腰痛、軟便、生理痛、不妊状態でした。

10年前に頸の骨を骨折したことがあるとのことでした。 体の状態は、第4・第5頸椎前凸、皮膚はなめらか、手足が冷たい、左右ナソ部にキョロ、腰椎の変形などがありました。

顔が赤くなるということは、気が上に上がりすぎていて、手足にまで十分回らないため、その結果として、ふらふらする感じや立ちくらみがあることですので、登りすぎていた気を引き下げる治療と、上がり過ぎないようにする治療で行いました。

足裏に温灸を行い、頸、肩の治療は少なめに心がけました。


2例:29歳の女性、足の冷え、赴任でこられました。

体の状態は、全身の汗、皮膚は冷たくつやありすぎ。 左右ナソ部にキョロ所見。下腹部が小さ目。 全身の冷え、手足の汗、かたこり、生理痛、赴任上体でした。診断としては、冷え性、不妊症としました。

体のつやがありすぎるというのは、皮膚がつるつるしていて、女性にとっては良いことではないかと思われがちですが、水分代謝が悪くなり、浮腫みの一歩手前という感じでしょうか?

しっとり潤っているような状態が健康な皮膚の美しさだと思います。

治療は、証を立て、体の冷えの改善と、生理痛をなくして、不妊状態を改善することを目標に行いました。
2か月で体の状態が整い、妊娠されました。


3例:25歳の女性、後ろ頭の痛み、肝機能が高いを最も強く訴えてこられました。

そのほかには疲れやすい、眩暈、痒み、眠くなりやすい、目覚めやすい、尿が遠い、吐き気、生理不順などの症状がありました。

病院の診断では、中性脂肪1200、GPTなどが高いとなっています。
体の状態は、体全体がべたつき冷たい、左右のナソ部に生ゴム様所見、背中のざらつき、後ろ頭の痛み、痒み、尿少ない、吐き気、眩暈、生理不順などがありましたので、冷え性、慢性疲労症候群と診断しました。

冷えの改善とともに、尿量が少なく、浮腫みを伴っていましたので、改善させることで、慢性的な疲労をとることがたいせつであるという観点で治療を行いました。

1週間に一度の通院で行い、2か月で、頭痛、肩こり、足の浮腫みなど改善しました。


4例:50歳の女性、冷えを最も訴えて来院されました。

足が浮腫み冷えやすい。腰が冷えて痛むときがある。
体の状態は、皮膚はなめらか暖かい、足の浮腫み、軟便気味、肩こりなどでした。診断は、冷え性としました。

肩こり、足の冷えは、どちらも体質からくる症状ということで、肩が凝りにくいからだ、足が冷えにくい体にすることが治療目標となります。

1週間に二回程度の通院で、10回で、体の状態は改善傾向となり、肩こり、冷えは良くなってきました。しかし、足の浮腫みはまだ改善されない状態でした。


5例:59歳の男性

冷え性というと女性に多いと思われますが、男性の場合も冷え性で悩んでいられる方もいます。

2年前に狭心症で病気をしてから足腹腕が冷たく暖まらない。全身の冷えを最も強く訴えてこられました。既往症としては、睡眠時無呼吸症候群、狭心症、Icdを入れているとのことでした。

体の状態は、皮膚は全体的につやがあり、温かい。足の浮腫み、右足首を捻挫して膨れている。 汗をかきやすい、水分を多く取る、喉が渇く、全体に汗をかいていて、体が冷たくなっていました。診断は、冷え性としました。

4月の初診の患者さんでしたが、まだ寒い時期なのに、大量に汗をかいていました。1週間に一度の通院で、3か月ほど、治療をした結果、体の汗は、暑くなってきた時期であっても最初のころと比べて3分の1程度に少なくなってきました。自覚症状の寒がるという状態は残っていました。

治療症例