自律神経失調症の症例
自律神経失調症の症例をご紹介いたします。
1例:41歳の女性
二十歳のころより円形脱毛症、最近気にかかる、不安で、呼吸が浅く、咳が出るとのことでした。
体の状態と症状としては、皮膚はなめらか、足が冷たい。左耳上頭頂部右側に脱毛あり。 脱毛、不安、思考が止まる、咳が取れないなどがありました。 自律神経失調症、円形性脱毛症と診断しました。
治療としては、不安を起こさせない治療、心を落ち着かせる治療で行いました。照海、内関、足三里など適宜用いました。
2例:38歳の男性
昨日会議中に具合が悪くなって手が痺れる。時々不整脈、眠りが悪いとのことでした。
体の状態と症状としては、皮膚全体が熱い、背中の筋緊張肩こり、軟便、目覚めやすい、夜中1度トイレに行く、胃がもたれる、脱肛などがありました。 自律神経失調症と診断しました。
治療としては、眠れるようにさせることと、不安になると動機がするとか、集中力がなくなるなどということなので、心を落ち着かせる治療を行いました。上せがちなので、気を引き下げる治療で適宜対応しました。
3例:34歳の男性
5年前に体調を崩してから、だるい、眩暈、頭痛、やる気がない、上せなどがあるとのことでした。
体の状態と症状としては、皮膚は全体的に暖かい、手足の汗、息遣いが粗い足のむくみ、上せ、眩暈、頭痛、喉、口の渇き、ふわふわする感じなどがありました。自律神経失調症と診断しました。
治療としては、だるい、やる気がない、頭痛などが最も強い訴えでしたので、水分代謝を上げる治療を行い、動機や息苦しさが強いときには、心を落ち着かせる治療、眠れないことが多くなったときには、湿眠などにお灸を行いました。
5回目ころより主訴は改善されていきました。