けいわん症候群の症例
けいわん症候群の症例をご紹介いたします。
1例:男性 51歳、けいわん症候群の症例
二日後来院され痛みが消失したが、また痛み出したということで証を腎虚脾実証に変えて治療を行ないました。
4回目に再び肺本証に戻して3回ほど治療を続けて、ほぼ頚から腕の痛みと痺れがなくなったとのことでしたので、治癒としました。
現在も時々症状が出ると来院されますが、その都度2回から3回の治療で症状は治まっています。
2例:女性 44歳、けいわん症候群の症例
腹部、右頚から背中にかけて刺鍼。頚/肩に温かみを感じたら取り去る灸。3回目より証を脾本証に換えて、右外関/左臨泣にきけい灸を加えました。
7回の治療で痛みと痺れての浮腫みも改善されましたので治癒といたしました。その後、来院されたときも再発は無く、手の浮腫みや汗ばみに対してはりを行なっています。
3例:女性 32歳、けいわん症候群の症例
胆経より瀉法。腹部、頚、背中にかけて補針。頚に温かみを感じたら取り去る灸。証は腎から肺/脾に変わり、10回程度行ないましたが、あまり良くならず治療中断となりました。
このように急性期でしかもわりと痛みが激しくなく、一見軽い症状に見える場合でも治りが悪くて、経過時間や症状の激しさばかりではないということをわかって頂くため、あえてご紹介しました。本当は諦めずに通院して頂きたかったのですが、残念です。