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夜泣き・かんむしの症例1

はり灸で赤ちゃんの夜泣き・かんむしを改善

赤ちゃんの夜泣き・かんむしの症例をご紹介いたします。


1例:生後8ヶ月の女の子

疳の虫が強く落ち着きがないとのことで来院されました。出来ないことがあると頭を後ろにぶつける、落ち着きがなく動いている。現在、夜泣きやアレルギーなどはない姉も数年前に本院で夜泣きの治療を受けていました。

体全体は暖かい、背中の湿疹。癇癪、落ち着きがないなどで、疳の虫と診断しました。 お母さんには、癇癪を起しても、あまり構わないようにしていただき、自分の要求が通らないということを自覚させるのが大切とアドバイスしました。

治療の結果、疳の虫は治まりました。


2例:生後9ヶ月の女の子

半年を過ぎてから夜泣きがひどい、アレルギーや熱などはないとのことで来られました。

体の状態は、頭が熱く、足が冷たい漢字でした。おとなしく治療を受けていました。 診断は、夜泣きとしました。

陽気、陰気の交流が悪く、昼夜逆転している状態でしたので、出来るだけ、昼間遊ばせたり、散歩へ連れて行ってあげて、夜は眠るものだということを、覚えさせることが大切であるとアドバイスしました。

背中の対角線上にあるつぼで、小児筋替えの灸を行いました。


3例:1歳半、男児

噛み付く、泣き喚く、物を投げる、おしゃぶり、頭をぶつける、夜泣などがあり、来られました。

体の状態は、皮膚は滑らか温かい、頭が熱くて足が冷たい、甘いものを食べ過ぎる。 噛み付く、泣き喚く、夜泣、おしゃぶり、頭をぶつけるなどから、疳の虫と診断しました。

甘いものを食べさせ過ぎないようにお母さんにアドバイスをして、治療を行いました。最初の2回は、鍼治療中でもかなり激しく泣きわめく感じでしたが、3回目で落ち着くようになり、4回目で泣きわめく、かみつく、頭をぶつけるなどの症状がなくなりました。


4例:2歳1ヶ月の女の子

気に入らないことがあると激しく泣き喚く。嘘をつく。物を投げる。足をばたばたさせる。兎糞(とふん=うさぎのようなコロコロした便)。手足の汗などがあり、来られました。

症状は、皮膚はべたべたしている。頭が熱く足が冷たい。 泣き喚くと止まらない、歯磨きが嫌い、間食がある。兎糞、手足の汗、保育園では、お悧巧にしている、嘘をつくなど、疳の虫と診断しました。

この子供さんのばあいは、乳児期から幼児期に移行する時期で、保育園では、お悧巧にしていること、ぐずり始めると手足をばたつかせることなどから、自我が芽生えるとともに、どうすれば、周りの大人の気を引けるかということを既に学習していると思われました。

お母さんには、そのような行動があった時に、否定するのではなく、我慢強く接することと、言うことを聞かないときには、徹底的に無視をすることが大切であるとアドバイスしました。

治療を行った結果、癇癪(かんしゃく)は治まり、第1目標はクリアーしましたが、手足がべたべたするなど、子供では、比較的ふつうであると思われるのですが、お母さんのほうが気にしすぎているようでした。


5例:1歳4ヶ月の女の子

寝るとき朝方に夜泣がひどくおっぱいを欲しがる。体をそらしたり髪を引っ張る。指しゃぶりで来られました。

体の状態と症状は、皮膚は滑らか。眉間に青筋がある。 夜泣/体をそらす、指しゃぶり/髪を引っ張るなどで、疳の虫と診断しました。

この子供さんのばあいは、高校生のお兄ちゃんがいるということで、とても年が離れていて、家族全員で可愛がっていることも、大きな原因であると考えられました。

いつものように、赤ちゃんにばかり構い過ぎないことと、要求は必ずしも通らないということを、自覚させることが大切であるとアドバイスをしました。

治療は、小児筋替えの灸を行い、夜泣き、癇癪はかなり収まりました。指しゃぶりは、時々あるそうです。


6例:1歳の女の子

半年ほど前から夜泣、泣き叫ぶことが強くなる。思うように行かないといつまでも泣き叫び、外ではひっくり返えって手足をバタバタさせる。

体の状態と症状としては、皮膚は滑らか。おとなしく治療を受ける。物を叩く。お菓子に偏ってきた。 鼻水が出る/思うように行かないとグズグズ言うなど、疳の虫と診断しました。

半年前に下のお子さんが生まれ、それからこのような症状が出始めたようです。いわゆる、赤ちゃん帰りということでしょうか?

治療は、小児筋替えの灸や背中に銀粒を添付三日に一度の通院を続けてもらいましたが、10回の段階で、あまり改善がみられませんでしたので、治療終了としました。

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